navras’s

サンスクリット語でnavaは9、rasaは感情。

2016-01-01から1年間の記事一覧

比護

自由で在りたいと感じながら 比護されることを願う 追いかけられると 逃げ出したくなる 恋焦がれたのもが てのひらにふわりと落ちた瞬間 それは焦がれたものではない 別のものとなる ただただ明るい方を 遠くに眺めながら (MC)

直感

よく「直感」を神託のように扱う人がいる。 私はどうも苦手だ。 それは人には自我(エゴ)があるからだ 「直感を信じる」という人は、 どれほど、エゴを理解しているのだろうかと思う。 自分では直感だと思っているが、その中には エゴが混じっている場合を…

満月

満月の夜に 愛されない再設定をする それは 必ず叶う 叶い続けている 帰らぬ人を待つのは もうやめよう 過去の決意は永劫に続き 心はいつも涙する (mc)

時待

かのひとの想いが わたしのこころに流れ込む この世の源は ひとつだと確信する瞬間 でも わたしのこころは届かない いつの時代も 時待ちびと とおくを眺め 変わらぬ運命をひたひたと感じる (mc)

海岸

波打ち際で耳を澄ます。 聞こえてくるのはなに? 夕日が海岸線の丘陵の向こう側に沈む 訪れるものと去りゆくものは誰? 刻一刻と闇に包まれるけれども 波の音は穏やかに、一定のリズムを 私の身体と皮膚と、網膜に刻む 時は流れ、周りは変わっていくけど 波…

日没

草の揺れる先の 地平の向こう 登る陽を ひたいに浴びて 静けさとともに待つ その陽が別の彼方に沈むのを ぼんやり眺めながら こころの奥の哀しみのカケラ いつになれば ひとりで幸福を感じられるだろう (mc)

歯車

何を学びたくて この人生を生んだの 一度外れた歯車は 戻せると思ったとしても そもそも 同じ場所にないの 歯車ははまらない 空の隙間を見つめて 交わることのない 時間が過ぎるのをただ遠くにみる (mc)

時間

これからは ますます独りの時間が増えるだろう 時空を超えても 誰といても 繋がるのは一瞬で 自分のいま 自分のなか 向き合う時間をとりなさいって ずっとずっと独りで座って 寂しく無くなるまで 座ってられる? それがはじまり (mc)

信仰

神を信じる人もいるし人を信じる人もいる来世を信じる人もいるし現世だけに固執する人もいる愛を信じる人もいるし愛に裏切られる人もいる自分の可能性を信じる人がいれば自己を受容し赦すことができない人もいる善を信じるものがいれば悪を信奉するものもい…

創造

自分の生きざまについて真実だと信じていることを間違いなく「自分」が創り出しているのであれば この寂しさも頰を伝う涙も 消えない感情も 間違いなく「自分」の創造物だとしたら だとしたら 消す道具と消す方法をいつか知ることが出来るだろうか (mc)

宇宙

善悪を取り除いたら そこには何が在る? (mc)

脚本

それは、愛を確かめる為のシナリオ 試練としか思えぬ出来事も全て神の計画した絶対的な愛のプログラム 運命だとしか思えぬ不思議な出逢い 未熟なこころ故、遠回りをして こころはあの頃のままさらに複雑となった現在ふたたびめぐり逢う 全ての常識を捨て、超…

孤独

孤独と孤立 人はときとして迷う 孤立は他者との断絶であり、自らの繭に自らを閉じ込めるもの 孤独は外界との隔離であり、自ら選び、思索の世界に委ねるもの また孤独とは時間を楽しむこと、孤立とは時間に苦しめられること 孤独は必要なものであり、なくては…

風音

朝の白い光と夕の赤い光で織って雨と虹で飾った光の服を纏い ひろいひろい草原で空を見上げて 陽の光を浴び風に吹かれ星空に包まれて過ごすの 傍には静かに座る良人 (mc)

刻印

誰の心にも深く刻まれた人がいる。 それは、岩に掘られた名前のように あなたの魂に深く刻み込まれる。 そこにたどりつこうとあせってはいけない。 「そこ」など、どこにもないのだから。 本当にあるのは「ここ」だけ。 ひとに与え、与えられるのが人生。 朝…

瑜伽

ゆったりと目を閉じまんなかに意識を向ける だんだんと微振動を感じ空間との境があやふやになる 景色の中へ溶け込んで 気が付くとまんなかにいるのは わたしひとりでなくてすべてだった 春の花夏の陽射し秋の香り冬の空気 高台の芝生から眺める波 豊かな景色…

円環

「尾を飲み込む蛇」は、始まりも終わりも無い象徴 心理学者のユングは、人間精神(プシケ)の元型を象徴するものといい 人間精神(プシケ)の語源は「息・呼吸」を意味する。 やがて。それが魂を表す言葉となる。 環状の姿は内側と外側とを生み出し、そこに…

彼方

広がる草原のその先の 山の先の遠くを眺め 陽がのぼり 陽が暮れて 来る日も来る日も待ち侘びて やがて 待ち人がほんとうに在ったのかすら わからなくなり 遠くをみる瞳は いつしか、空を彷徨い 失望が深く染み込む せめて気配だけでも感じられたら 何万年で…

魂還

陽が昇るころ 自然のものたちが動き始める シンとした一瞬 座って目を閉じ吐き出す それから 「わたし」の中心に 意識をあわせて ひかりを灯す しばらくそうしていると 重ねた手の境がぼんやりとしてきて 身体の輪郭もぼんやりとしてきて 何処かへ繋がる ほ…

湧水

彼女は昔と変わらぬまま、そこにいた。 彼女は昔と変わらぬまま、微笑をたたえていた。 彼女の眼差しは、時に宙空を眺め、時に憂う。 時間も空間も意味はない。 ただそこにあること。 ただそばにいること。 彼女のエネルギーはまるで湧水のように溢れ。 彼女…

帯石

吉備には興味深い場所がいろいろあるんよ、と 楯築遺跡と施帯文石(亀石)へ連れていってくれた 丘の上にあるその場所は シンとしていて何もないようにみえた 普段は何もなくて 決まった時になると 繋がる場所なのかなと感じた いつつの大きな石の前に立つと…

雲太

出雲の境内は大地とどっしりと繋がっていて 誰をも拒まないおおきなおおきな場所 その中でも あなたが蚶貝比売命の話をしてくれた天前社の前で ハートの中心が大きく反応した それが何を意味しているのかはわからないけれど 緑ターラーに惹かれるのと 同じ理…

帰源

ひと針ひと針、縫い進める ひと目ひと目、編み進める ひと折り然りひと撚り然り そうやって、もくもくと 深く自分のなかへ還って源へ繋がった そして、源はひとつだとわかって 本当の自分を受け入れざるを得なくなる ただ、受け容れる ずいぶんと、遠回りした…

無音

心の反応に気づく 古代仏教の秘儀といわれるものは いたってシンプルだ。 「言葉を抜く」それだけ 光る夜の空をイメージする 「星が…光る…空が…広がっている」と言葉を口にしてみる。 それは、それは素晴らしい宙空が、あなたの前に広がっていく。 「星」も …

抱擁

はじめは、意識ふと、あなたを感じた それから繋がり を感じるようになり だんだんとだんだんとそれは常となり つながっていたものが何かに包まれぽっ、とひとつになった 薄桜色の雲に包まれまどろみただよう おかえりなさい。 (mc)

記憶

幼いころ 瞳を閉じると 瞼の裏に映る異形の者たちに怯えた 瞼を閉じることか怖かった うっすらと瞼を開けたまま 眠りの世界に入るのを待った かすかな光があれば そこに、引き込まれないと信じていた 穏やかな眠りに入ると 繰り返し繰り返し 同じ夢をみた 真…

比較

比較は常に不安を招く…劣等感を生む または自己に優越感をもたらす。 自己とは何だろう、自己と他者を比較することで 感じる感覚は、また新たな比較を生む では…どうするか… いま「楽しい」と思えることをなせばいい 愛する人と、一緒に好きなことをすればい…

無常

安らぎを感じるひとときの愛おしい感覚 感じたその瞬間に 引き戻される その感覚に満たされた瞬間 それは終わる 認識された途端 泡と消える 出逢った瞬間に、別れを予感し 喜びより先に、憂いが湧き出る 常に同じで在ることは無いのだから それを判断せずに…

痛覚

生きることは苦しみを伴うこと 苦しみは、古代インドの言葉で「Dukkha (ドゥッカ)」と呼ぶ ドゥは「困難」カは「埋められない虚空」の意味 人は求め続け、輪廻の洪水に満たされぬ想いを抱え込む 人は越えがたい欲望にさいなまれる…それは「渇愛」と呼ばれ …

言葉

ねえ、知ってる? 愛って、言葉にした瞬間に、消えて無くなるの。 だから、言葉にせずに ハートの真ん中で ただただ、感じるだけで、いいんだよ。 (mc)