navras’s

サンスクリット語でnavaは9、rasaは感情。

彼方

広がる草原のその先の

山の先の遠くを眺め

 

陽がのぼり

陽が暮れて

 

来る日も来る日も待ち侘びて

 

やがて

待ち人がほんとうに在ったのかすら

わからなくなり

 

遠くをみる瞳は

いつしか、空を彷徨い

失望が深く染み込む

 

せめて気配だけでも感じられたら

 

何万年でも待っていられたろうに

 

(mc)

 

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