2016-09-17 記憶 幼いころ 瞳を閉じると 瞼の裏に映る異形の者たちに怯えた 瞼を閉じることか怖かった うっすらと瞼を開けたまま 眠りの世界に入るのを待った かすかな光があれば そこに、引き込まれないと信じていた 穏やかな眠りに入ると 繰り返し繰り返し 同じ夢をみた 真っ白くて眩しい飛行機が 頭上を真っ直ぐに飛んで行く 何度も見ているうちに 頭上に感じるそれは 飛行機では無いことに気付いた 飛んでいるのは おおきなおおきな 白く輝く鳥 生命を運ぶ鳥 (mc)