navras’s

サンスクリット語でnavaは9、rasaは感情。

2016-09-01から1ヶ月間の記事一覧

帰源

ひと針ひと針、縫い進める ひと目ひと目、編み進める ひと折り然りひと撚り然り そうやって、もくもくと 深く自分のなかへ還って源へ繋がった そして、源はひとつだとわかって 本当の自分を受け入れざるを得なくなる ただ、受け容れる ずいぶんと、遠回りした…

無音

心の反応に気づく 古代仏教の秘儀といわれるものは いたってシンプルだ。 「言葉を抜く」それだけ 光る夜の空をイメージする 「星が…光る…空が…広がっている」と言葉を口にしてみる。 それは、それは素晴らしい宙空が、あなたの前に広がっていく。 「星」も …

抱擁

はじめは、意識ふと、あなたを感じた それから繋がり を感じるようになり だんだんとだんだんとそれは常となり つながっていたものが何かに包まれぽっ、とひとつになった 薄桜色の雲に包まれまどろみただよう おかえりなさい。 (mc)

記憶

幼いころ 瞳を閉じると 瞼の裏に映る異形の者たちに怯えた 瞼を閉じることか怖かった うっすらと瞼を開けたまま 眠りの世界に入るのを待った かすかな光があれば そこに、引き込まれないと信じていた 穏やかな眠りに入ると 繰り返し繰り返し 同じ夢をみた 真…

比較

比較は常に不安を招く…劣等感を生む または自己に優越感をもたらす。 自己とは何だろう、自己と他者を比較することで 感じる感覚は、また新たな比較を生む では…どうするか… いま「楽しい」と思えることをなせばいい 愛する人と、一緒に好きなことをすればい…

無常

安らぎを感じるひとときの愛おしい感覚 感じたその瞬間に 引き戻される その感覚に満たされた瞬間 それは終わる 認識された途端 泡と消える 出逢った瞬間に、別れを予感し 喜びより先に、憂いが湧き出る 常に同じで在ることは無いのだから それを判断せずに…

痛覚

生きることは苦しみを伴うこと 苦しみは、古代インドの言葉で「Dukkha (ドゥッカ)」と呼ぶ ドゥは「困難」カは「埋められない虚空」の意味 人は求め続け、輪廻の洪水に満たされぬ想いを抱え込む 人は越えがたい欲望にさいなまれる…それは「渇愛」と呼ばれ …

言葉

ねえ、知ってる? 愛って、言葉にした瞬間に、消えて無くなるの。 だから、言葉にせずに ハートの真ん中で ただただ、感じるだけで、いいんだよ。 (mc)

真実

真実 嘘偽りのないこと。本当のこと。 事実はひとつ。 真実は、ひとそれぞれ。 観たいもの、感じたいことが、真実になる。 (mc)

草原

垣間見た、いつかの風景 ゆったりと風がそよぐ草原で わたしは、とおく、とおくを、ただ眺めている 今日こそは、あの人が戻る そう、思って くる日も、くる日も 風に揺れる草を眺めている ひろい、ひろい草原を 眺める瞳は やがて、彼方をさまよい 捉えるも…

数字

ずいぶんと長いあいだ 手になじんだ数字があって それは、始まりを意味したのだけれど 始まったことすら記憶から消えたあとも ながい、ながいあいだ ずうっと、この指に残っていた 消したはずだったのに ある時、変わらずそこに、さもずうっとあったかのよう…

空蝉

こんな白昼夢をみた…… 洞窟をでると、夕方の土手沿いを歩いていた。 私は警官の姿をしており、ひとりで歩いていた。 やがて私は、小さな「魚市場」に着いた。 そこには小柄で短髪の女性が、キラキラとした瞳で 私を待ち構えていた。 あるときは少年のように…

再会

出会いも別れも、すべて意味のあること ひとは、自分の想いを確認するために ひとは、自分の願いを確信するために 誰かと出会い、喜び、傷つき、愛し、悲しみ 生きていく……つないだ手が離れてしまう むかし、ある人に言われた。 小川が、支流に分かれるよう…

はじめに。

ちいさなちいさ水滴は キラキラと光を浴びながら岩肌をつたい 小川へと集まり そして、清らかな水を湛えた支流となる その流れは ときに急流 ときに濁流 激流にその身を運ばれても ゆるりと 清流へと身を変える そして・・・ 長い時間を経て、その全てが母な…