navras’s

サンスクリット語でnavaは9、rasaは感情。

空蝉

こんな白昼夢をみた……

 

洞窟をでると、夕方の土手沿いを歩いていた。

 

私は警官の姿をしており、ひとりで歩いていた。

 

やがて私は、小さな「魚市場」に着いた。

 

そこには小柄で短髪の女性が、キラキラとした瞳で

 

私を待ち構えていた。

 

あるときは少年のように快活で、

またあるときは、少女のように、けなげな私の想い人だった。

 

彼女はいつも、私の帰りを待っていた。

私はどうやら、いつも帰りが遅かったらしい。

 

やがてシーンが変わると、私は打ちひしがれ、慟哭し

石畳の床に両手をついて号泣していた。

愛する人を失ったことは、すぐにわかった。

 

彼女は死んでしまった。

長い長い牢獄のような月日が流れた。

 

白昼夢の間、動悸が激しくなり、胸が苦しくなった。

足が細かく震えだして、とてもそれが苦痛だったし、

体温が上がり、とても暑く感じて、私は戻ってきた。

 

この夢の答えも意味も、

なんとなく自分ではわかっているような気がする。

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