navras’s

サンスクリット語でnavaは9、rasaは感情。

草原

垣間見た、いつかの風景

 

ゆったりと風がそよぐ草原で

わたしは、とおく、とおくを、ただ眺めている

 

今日こそは、あの人が戻る

 

そう、思って

くる日も、くる日も

風に揺れる草を眺めている

 

ひろい、ひろい草原を

眺める瞳は

やがて、彼方をさまよい

 

捉えるものを失う

 

 

そして、残されたのは

  

孤独

 

(mc)

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